耐震診断
現在計画中の耐震リフォーム物件の現地調査(耐震診断)に行ってきました。
大きな間取りの変更を伴うリフォーム工事を計画しているので、それと並行して耐震補強もやっていこうと思います。間取りの変更を伴うリフォーム工事というのは、床・壁・天井の仕上げ材を撤去して軸組み(構造体)だけにしたり、さらにはその軸組も柱や梁の位置を変えたり補強したりする必要が出てくるので、それに合わせて耐震補強をしていきます。もちろんリフォームだけの場合比較すると耐震リフォームの場合は費用が余計に掛かりますが、長い目で見るとリフォームのときに合わせて耐震補強工事をした方が家にかかる費用は安くなりますし、お客様にとっても親切な対応と言えます。安いだけのリフォーム会社の場合耐震補強も勧めると工事金額が上がってしまい受注できにくくなるのでリフォームの提案のみにして安く受注しやすく提案をしていきますが、当事務所の場合はその家に対して何が一番良いのかを常に考えて提案をしていきますので、建築費について丁寧に説明して理解していただいています。
床下の状況、基礎に目立ったひび割れもなく、また湿気や床組の腐朽・蟻害や床束の外れ等も無く、床下の大きな劣化はありませんでした。但し、床束が玉石に載っているだけなので地震時に転ぶ恐れがあり、今回の補強で根がらみや足固めの提案をしようと思います。
下屋(2階建ての1階屋根)と母屋との接合部
雨漏れや柱・梁などの腐朽は見られませんでした。
小屋火打の数や接合金物が少ないためそのあたりの補強が必要と思います。
大屋根の屋根裏部分
雨漏れや腐朽はありませんでしたが、ここも接合金物が少ないため補強を勧めたいと思います。
調査結果をまとめて、現況図を作成し、耐震診断報告書と補強計画書、補強計画図面などを作成していきます。